ブックマーク
To bookmark this poem:
Press Ctrl + D (Windows) or ⌘ + D (Mac).
Press Ctrl + D (Windows) or ⌘ + D (Mac).
独不見
英語詩訳(意訳)
香る塗壁の殿原に若き妻ぞ嘆きつつ、玳瑁の梁にツバメのみなみつれそひ巣くふ時。九月のきぬた寒くして落葉のいそぎはやくなり、遼陽の果てへ夫を送りて十年ぞ経にし。白狼河の北、音信は絶えて便りもなく、丹鳳門の南、秋の夜のなんと長きことよ。独り見えぬ君を思ひて悶ゆるこの心、誰が知らん、冷たき月のみが黄絹の帳を白く照らす夜を。
原文・ピンイン
盧家小婦鬱金堂,海燕雙棲玳瑁梁。
九月寒砧催下葉,十年征戍憶遼陽。
白狼河北音書斷,丹鳳城南秋夜長。
誰知含愁獨不見,使妾明月照流黃。
九月寒砧催下葉,十年征戍憶遼陽。
白狼河北音書斷,丹鳳城南秋夜長。
誰知含愁獨不見,使妾明月照流黃。
文献直訳
盧家の小婦の鬱金堂、海燕の双棲めるは玳瑁の梁。九月の寒砧は下葉を促し、十年の征戍は遼陽を憶ふ。白狼河北音信断え、丹鳳城南秋夜長し。誰か知らん含愁ひとり見えず、妾をして明月流黄を照らしむるを。