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無題 其二
英語詩訳(意訳)
東風は物寂しく吹き抜け、細やかな春の雨を呼び寄せ、
蓮の池の彼方では、かすかな遠雷が轟き渡る。
金の蟾蜍は錠前を噛み、燻る香の煙が内へと漂い、
玉の虎は絹糸を引き、釣瓶が井戸から引き上げられていく。
賈氏の娘が簾の陰から若き韓掾を覗き見たように、
宓妃が魏王の才人に愛の枕を遺した伝説の如く。
我が春の心よ、束の間の花と共に競い咲こうなどとするな――
この募る思慕のひとひらは、余すところなく灰と化していく。
蓮の池の彼方では、かすかな遠雷が轟き渡る。
金の蟾蜍は錠前を噛み、燻る香の煙が内へと漂い、
玉の虎は絹糸を引き、釣瓶が井戸から引き上げられていく。
賈氏の娘が簾の陰から若き韓掾を覗き見たように、
宓妃が魏王の才人に愛の枕を遺した伝説の如く。
我が春の心よ、束の間の花と共に競い咲こうなどとするな――
この募る思慕のひとひらは、余すところなく灰と化していく。
原文・ピンイン
颯颯東風細雨來,芙蓉塘外有輕雷。
金蟾齧鏁燒香入,玉虎牽絲汲井迴。
賈氏窺簾韓掾少,宓妃留枕魏王才。
春心莫共花爭發,一寸相思一寸灰。
金蟾齧鏁燒香入,玉虎牽絲汲井迴。
賈氏窺簾韓掾少,宓妃留枕魏王才。
春心莫共花爭發,一寸相思一寸灰。
文献直訳
颯々たる東風に細雨来り、芙蓉の塘の外に軽雷有り。
金蟾は鏁を齧りて香を焼きて入り、玉虎は糸を牽きて井に汲みて廻る。
賈氏は簾を窺ひて韓掾は少なく、宓妃は枕を留めて魏王の才なり。
春心花と共の発るを争うこと莫かれ、一寸の相思一寸の灰。
金蟾は鏁を齧りて香を焼きて入り、玉虎は糸を牽きて井に汲みて廻る。
賈氏は簾を窺ひて韓掾は少なく、宓妃は枕を留めて魏王の才なり。
春心花と共の発るを争うこと莫かれ、一寸の相思一寸の灰。