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伴雲来・天香
英語詩訳(意訳)
遠き山々は夕映えに沈み、木立には薄煙が絡みつき、
うねる黄昏の空に、寺の鐘と太鼓の音が響く。
灯火はすだれに揺らめき、機織る虫の声が急き立てる、
身を切るような秋の冷気と夜露のなかで。
故郷を離れた夫を思って眠れぬ妻たちの衣を打つ音が、
物寂しい町並みに呼応して響き渡る。
世界の果てで疲れ果てた旅の官吏の胸を打ち、
過ぎ去る年月が夕闇の中へと溶けていくのを告げる。
若き日は酒に溺れ、自らの気概を誇りとし、
春の神がいつまでも恵みを授けてくれると信じて疑わなかった。
いまや我が乗る馬車は寒々とした北の道をさまよい、
南の川辺の宿で旅の客として日を送る。
胸の奥の深い憂いを語り合う友もなく、
かつての我が遊歩を知るあの明月だけが頼りである。
いっそ雲を連れて舞い戻り、夢の翼に乗って飛び去ろう、
魂がかつての懐かしい日々へと帰るために。
うねる黄昏の空に、寺の鐘と太鼓の音が響く。
灯火はすだれに揺らめき、機織る虫の声が急き立てる、
身を切るような秋の冷気と夜露のなかで。
故郷を離れた夫を思って眠れぬ妻たちの衣を打つ音が、
物寂しい町並みに呼応して響き渡る。
世界の果てで疲れ果てた旅の官吏の胸を打ち、
過ぎ去る年月が夕闇の中へと溶けていくのを告げる。
若き日は酒に溺れ、自らの気概を誇りとし、
春の神がいつまでも恵みを授けてくれると信じて疑わなかった。
いまや我が乗る馬車は寒々とした北の道をさまよい、
南の川辺の宿で旅の客として日を送る。
胸の奥の深い憂いを語り合う友もなく、
かつての我が遊歩を知るあの明月だけが頼りである。
いっそ雲を連れて舞い戻り、夢の翼に乗って飛び去ろう、
魂がかつての懐かしい日々へと帰るために。
原文・ピンイン
煙絡橫林,山沈遠照,邐迤黃昏鐘鼓。
燭映簾櫳,蛩催機杼,共苦清秋風露。
不眠思婦,齊應和、幾聲砧杵。
驚動天涯倦宦,歲華行暮。
當年酒狂自負。
謂東君、已春相付。
流浪徵驂北道,客牆南浦。
幽恨無人晤語。
賴明月曾知舊遊處。
好伴雲來,還將夢去。
燭映簾櫳,蛩催機杼,共苦清秋風露。
不眠思婦,齊應和、幾聲砧杵。
驚動天涯倦宦,歲華行暮。
當年酒狂自負。
謂東君、已春相付。
流浪徵驂北道,客牆南浦。
幽恨無人晤語。
賴明月曾知舊遊處。
好伴雲來,還將夢去。
文献直訳
煙は横たわる林に絡み、山は遠い光の中に沈み、曲がりくねる黄昏の鐘鼓。
燭は簾櫳に映り、蛩は機杼を促し、共に清秋の風露に苦しむ。
眠らぬ思婦、斉しく和す、幾声かの砧杵。
天涯の倦怠せる官吏を驚かせ、歳華は行く行く暮る。
当年、酒狂自ら負う。
東君の、已に春を相付くと言えり。
流浪する徴驂は北道に、客は南浦にあり。
幽恨、語るべき人なし。
明月のかつて旧遊の処を知りしに頼る。
雲を伴いて来たり、還た夢を将いて去るに如かず。
燭は簾櫳に映り、蛩は機杼を促し、共に清秋の風露に苦しむ。
眠らぬ思婦、斉しく和す、幾声かの砧杵。
天涯の倦怠せる官吏を驚かせ、歳華は行く行く暮る。
当年、酒狂自ら負う。
東君の、已に春を相付くと言えり。
流浪する徴驂は北道に、客は南浦にあり。
幽恨、語るべき人なし。
明月のかつて旧遊の処を知りしに頼る。
雲を伴いて来たり、還た夢を将いて去るに如かず。