ブックマーク
To bookmark this poem:
Press Ctrl + D (Windows) or ⌘ + D (Mac).
Press Ctrl + D (Windows) or ⌘ + D (Mac).
鳳簫吟・芳草
英語詩訳(意訳)
断腸の離愁は限りなく連なりて
初春の温もりは道の上を過ぎゆく
刺繍の帳の裏に遠くを偲ぶ婦人は
真珠の涙をひそやかに零しつつ
旅立ちの車を涙ながらに見送る
長亭はつねに目の前に佇み
重なり合う遠くの水と孤高の雲が広がる
高楼の頂きより極限まで目を凝らせば
王孫を待ちわびて視界はかすむ
魂の消え入る心地よ
池のほとりで別れてより歩んだ場所では
青草が軽やかなスカートの緑を妬むほど
あの時手を取り合い乱れ飛ぶ花びらと綿毛の中を
香気をまといつつ緩やかに歩んだものだ
若き顔立ちはむなしく衰えゆくも
年ごとに草木の香りだけは常に新しく蘇る
緑の野原に遊興し酔いしれて眠れ
めぐりくる青春を無駄にしてはならぬ
初春の温もりは道の上を過ぎゆく
刺繍の帳の裏に遠くを偲ぶ婦人は
真珠の涙をひそやかに零しつつ
旅立ちの車を涙ながらに見送る
長亭はつねに目の前に佇み
重なり合う遠くの水と孤高の雲が広がる
高楼の頂きより極限まで目を凝らせば
王孫を待ちわびて視界はかすむ
魂の消え入る心地よ
池のほとりで別れてより歩んだ場所では
青草が軽やかなスカートの緑を妬むほど
あの時手を取り合い乱れ飛ぶ花びらと綿毛の中を
香気をまといつつ緩やかに歩んだものだ
若き顔立ちはむなしく衰えゆくも
年ごとに草木の香りだけは常に新しく蘇る
緑の野原に遊興し酔いしれて眠れ
めぐりくる青春を無駄にしてはならぬ
原文・ピンイン
鎖離愁,連綿無際,來時陌上初燻。
繡幃人念遠,暗垂珠淚,泣送徵輪。
長亭長在眼,更重重、遠水孤雲。
但望極樓高,盡日目斷王孫。
消魂。
池塘別後,曾行處、綠妒輕裙。
恁時攜素手,亂花飛絮裏,緩步香。
朱顏空自改,向年年、芳意長新。
遍綠野,嬉遊醉眠,莫負青春。
繡幃人念遠,暗垂珠淚,泣送徵輪。
長亭長在眼,更重重、遠水孤雲。
但望極樓高,盡日目斷王孫。
消魂。
池塘別後,曾行處、綠妒輕裙。
恁時攜素手,亂花飛絮裏,緩步香。
朱顏空自改,向年年、芳意長新。
遍綠野,嬉遊醉眠,莫負青春。
文献直訳
離愁を閉じ込め、連綿として際限なく、来る時の道の上は初めより暖かい。
刺繍の帳の人は遠きを思ひ、密かに珠の涙を垂れ、泣く泣く旅の車を送る。
長亭は常に目にあり、さらに重重たる遠水と孤雲。
ただ楼の極めて高きを望み、終日目をもつて王孫を断つ。
魂を消す。
池塘別れてより、かつて行く所、緑は軽き裙に嫉む。
その時素手を携へ、乱れ飛ぶ花の絮の緩やかに香る中。
朱顔は空しく自ら改まり、年年に向かつて芳意は長らく新なり。
緑野に遍く、遊んで酔ひて眠り、青春を負うことなかれ。
刺繍の帳の人は遠きを思ひ、密かに珠の涙を垂れ、泣く泣く旅の車を送る。
長亭は常に目にあり、さらに重重たる遠水と孤雲。
ただ楼の極めて高きを望み、終日目をもつて王孫を断つ。
魂を消す。
池塘別れてより、かつて行く所、緑は軽き裙に嫉む。
その時素手を携へ、乱れ飛ぶ花の絮の緩やかに香る中。
朱顔は空しく自ら改まり、年年に向かつて芳意は長らく新なり。
緑野に遍く、遊んで酔ひて眠り、青春を負うことなかれ。