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蝶恋花・巻絮風頭寒欲尽
英語詩訳(意訳)
舞い散る楊花は告げる、冬の寒さもいまや去ろうとす。散り乱れる紅の花びらは地に積もり、日ごとにその香りは濃厚に立ち込める。新しい酒は昨日の深い酔いの倦怠を重ね、今年の春の長い悲しみは、過ぎ去った春の恨みと変わらない。蝶は飛び去り、鴬は飛び交えど、尋ねるすべもなし。川を隔ててそびえる高い楼閣、そこから二匹の鯉に託す手紙の便りをただ虚しく待ちわびる。わが心の重なるさざなみを悩ます、わずか一寸の愁い。傾く夕日だけが、ひたすら忍び寄る黄昏へと急ぎゆく。
原文・ピンイン
卷絮風頭寒欲盡。
墜粉飄紅,日日香成陣。
新酒又添殘酒困。
今春不減前春恨。
蝶去鶯飛無處問。
隔水高樓,望斷雙魚信。
惱亂層波橫一寸。
斜陽只與黃昏近。
墜粉飄紅,日日香成陣。
新酒又添殘酒困。
今春不減前春恨。
蝶去鶯飛無處問。
隔水高樓,望斷雙魚信。
惱亂層波橫一寸。
斜陽只與黃昏近。
文献直訳
巻き散らす絮の風の頭の寒さ終わりなんとする。落ち散る粉、漂う紅、日日香は陣をなす。新酒はまた残る酒の困憊を添え、今春は前春の恨みを減ぜず。蝶は去り鴬は飛んで問う処なし。水を隔てた高楼、望み断つ双魚の信。悩乱する層波は横たわる一寸。斜陽はただ黄昏に近づくだけ。