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蝶恋花・欲減羅衣寒未去
英語詩訳(意訳)
薄き衣を脱ぎ捨てんと欲すれど、未だ名残の寒気は去らず。
珠の簾は下ろされたまま、奥深くに佇む人の影。
紅き杏の枝には、どれほどの花が散り失せたのか。
頬に残る涙痕は、清明の長き雨を恨むかのよう。
一日中、くすぶる沈香の煙が一筋たな引き、
酔いの醒めも遅く、重苦しい春の憂いが心を乱す。
またしても帰らぬ雁や燕が便りを違え、
小さな屏風に描かれた西江の水面が遥かに遠い。
珠の簾は下ろされたまま、奥深くに佇む人の影。
紅き杏の枝には、どれほどの花が散り失せたのか。
頬に残る涙痕は、清明の長き雨を恨むかのよう。
一日中、くすぶる沈香の煙が一筋たな引き、
酔いの醒めも遅く、重苦しい春の憂いが心を乱す。
またしても帰らぬ雁や燕が便りを違え、
小さな屏風に描かれた西江の水面が遥かに遠い。
原文・ピンイン
欲減羅衣寒未去。
不卷珠簾,人在深深處。
紅杏枝頭花幾許。
啼痕止恨清明雨。
盡日沈煙香一縷。
宿酒醒遲,惱破春情緒。
飛燕又將歸信誤。
小屏風上西江路。
不卷珠簾,人在深深處。
紅杏枝頭花幾許。
啼痕止恨清明雨。
盡日沈煙香一縷。
宿酒醒遲,惱破春情緒。
飛燕又將歸信誤。
小屏風上西江路。
文献直訳
薄い衣を減らそうと欲するも寒さは未だ去らず。
珠の簾を捲かず、人は深き深き処に在り。
紅杏の枝頭、花は幾許ぞ。
啼痕は清明の雨を恨むのみ。
終日、沈煙の香一縷。
宿酒醒むること遅く、春の情緒を悩まし破る。
飛燕は又帰信を誤らんす。
小屏風の上の西江の路。
珠の簾を捲かず、人は深き深き処に在り。
紅杏の枝頭、花は幾許ぞ。
啼痕は清明の雨を恨むのみ。
終日、沈煙の香一縷。
宿酒醒むること遅く、春の情緒を悩まし破る。
飛燕は又帰信を誤らんす。
小屏風の上の西江の路。