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念奴嬌・野棠花落
英語詩訳(意訳)
野辺の花散りて慌ただしき月日、
清明の節もやがて過ぎ去りぬ。
冷たき東風は旅人の夢を破りて、
雲の屏風に寒さ身にしむ夜半。
曲り岸に杯を挙げ、柳に馬を繋ぎしあの場所で、
かつて儚き別れを告げたり。
いまや楼閣は空しく人は去り、
ただ飛燕のみが往時を物語る。
麗しき小径の東の端、簾の下に、
行き交う人は細き月影を仰ぐ。
過ぎし日の愁いは春江の如く尽きせず、
新たな悲しみは幾重の山なみ。
明日の朝、再び酒杯を交わすとき、
鏡の花の如く手折るは叶わず。
驚きつつ互いに問い尋ねん、
近頃どれほど白髪の増えしかと。
清明の節もやがて過ぎ去りぬ。
冷たき東風は旅人の夢を破りて、
雲の屏風に寒さ身にしむ夜半。
曲り岸に杯を挙げ、柳に馬を繋ぎしあの場所で、
かつて儚き別れを告げたり。
いまや楼閣は空しく人は去り、
ただ飛燕のみが往時を物語る。
麗しき小径の東の端、簾の下に、
行き交う人は細き月影を仰ぐ。
過ぎし日の愁いは春江の如く尽きせず、
新たな悲しみは幾重の山なみ。
明日の朝、再び酒杯を交わすとき、
鏡の花の如く手折るは叶わず。
驚きつつ互いに問い尋ねん、
近頃どれほど白髪の増えしかと。
原文・ピンイン
野棠花落,又匆匆、過了青明時節。
地東風欺客夢,一夜雲屏寒怯。
曲岸持觴,垂楊繫馬,此地曾輕別。
樓空人去,舊遊飛燕能說。
聞道綺陌東頭,行人長見,簾底纖纖月。
舊恨春江流未斷,新恨雲山千疊。
料得明朝,尊前重見,鏡裏花難折。
也應驚問,近來多少華髮。
地東風欺客夢,一夜雲屏寒怯。
曲岸持觴,垂楊繫馬,此地曾輕別。
樓空人去,舊遊飛燕能說。
聞道綺陌東頭,行人長見,簾底纖纖月。
舊恨春江流未斷,新恨雲山千疊。
料得明朝,尊前重見,鏡裏花難折。
也應驚問,近來多少華髮。
文献直訳
野の棠梨の花散りて、またもや慌ただしく、清明の時節を過ぎたり。
冷たき東風は客の夢を欺き、一夜雲の屏風に寒さに怯ゆ。
曲がりたる岸に杯を持ち、垂れし柳に馬を繋ぎ、此の地にてかつて軽やかに別れたり。
楼は空しく人は去り、旧き遊覧の飛燕の語るを得べし。
聞き及ぶ、綺陌の東頭にて、行く人は常に見る、簾の底の繊々たる月と。
旧き恨みの春の江は流れ未だ絶えず、新しき恨みの雲山は千畳なり。
料るに明朝、尊の前にて重ねて見れば、鏡裏の花は折り難し。
またもや驚き問うらん、近来幾許の華髪ぞと。
冷たき東風は客の夢を欺き、一夜雲の屏風に寒さに怯ゆ。
曲がりたる岸に杯を持ち、垂れし柳に馬を繋ぎ、此の地にてかつて軽やかに別れたり。
楼は空しく人は去り、旧き遊覧の飛燕の語るを得べし。
聞き及ぶ、綺陌の東頭にて、行く人は常に見る、簾の底の繊々たる月と。
旧き恨みの春の江は流れ未だ絶えず、新しき恨みの雲山は千畳なり。
料るに明朝、尊の前にて重ねて見れば、鏡裏の花は折り難し。
またもや驚き問うらん、近来幾許の華髪ぞと。