ブックマーク
To bookmark this poem:
Press Ctrl + D (Windows) or ⌘ + D (Mac).
Press Ctrl + D (Windows) or ⌘ + D (Mac).
酔花陰
英語詩訳(意訳)
薄き霧に重き雲が長き日をいたずらに引き延ばし、
黄金の香炉では龍脳の香が静かに燃え尽きてゆく。
喜びの重陽の節句がまた巡ってきたというのに、
玉の枕と紗の帳を夜半の冷気がひそやかに通り抜ける。
黄昏時、東の籬(まがき)のほとりで盃を傾ければ、
ほのかな香りが空しい袖にいつまでも満ちている。
ああ、言うなかれ、この悲しみが魂を砕かぬなどと——
西風が簾を巻き上げたその向こう、
やつれた我が身は黄菊よりもなお細い。
黄金の香炉では龍脳の香が静かに燃え尽きてゆく。
喜びの重陽の節句がまた巡ってきたというのに、
玉の枕と紗の帳を夜半の冷気がひそやかに通り抜ける。
黄昏時、東の籬(まがき)のほとりで盃を傾ければ、
ほのかな香りが空しい袖にいつまでも満ちている。
ああ、言うなかれ、この悲しみが魂を砕かぬなどと——
西風が簾を巻き上げたその向こう、
やつれた我が身は黄菊よりもなお細い。
原文・ピンイン
薄霧濃雲愁永晝。
瑞腦消金獸。
佳節又重陽,玉枕紗廚,半夜涼初透。
東籬把灑黃昏後,有暗香盈袖。
莫道不消魂,簾卷西風,人似黃花瘦。
瑞腦消金獸。
佳節又重陽,玉枕紗廚,半夜涼初透。
東籬把灑黃昏後,有暗香盈袖。
莫道不消魂,簾卷西風,人似黃花瘦。
文献直訳
薄き霧に濃き雲は長き日を愁えしむ。瑞脳は金獣の中で消ゆ。佳節は又も重陽、玉枕紗厨、半夜にして涼はじめて透る。東籬に酒を把る黄昏の後、暗香袖に盈つ。謂う勿れ魂を消さずとは、簾を西風が巻き、人は黄花より痩すと。