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賀新郎・聴鳥
英語詩訳(意訳)
青葉の茂みではほととぎすの鳴き交わす声。耐えられようか、山鳥の声は絶え、杜鵑の切ない鳴き声が胸を打つ。春は去り行くえもなく、香り豊かな花々はことごとく散り果てて恨めしい。だが思えばこれらは、人間の離別の悲しみに比べれば取るに足りない。馬上の琵琶は暗い辺塞の闇へと響き、長門の宮では翠の御車が黄金の宮殿を辞していく。燕が飛び交い、見送られる帰郷の側室。幾たびの戦いを経て身も名誉も砕けた将軍。河梁に至り、万里の遠方を振り返れば、旧友とは永遠の別れ。易水は蕭々と吹き抜け西風は冷たく、集まった人々の冠と衣は雪のように白い。まさに壮士が悲しみの歌を歌い終えぬその時。啼き鳥さえもこれほどの恨みを知るというなら、澄んだ涙ではなく血を流して鳴いているのだろう。いま、冷たい明月の下で、誰が私と酒を酌み交わしてくれるというのか。
原文・ピンイン
綠樹聽鵜。
更那堪、鷓鴣聲住,杜鵑聲切。
啼到春歸無尋處,苦恨芳菲都歇。
算未抵、人間離別。
馬上琵琶關塞黑,更長門、翠輦辭金闕。
看燕燕,送歸妾。
將軍百戰身名裂。
向河梁、回頭萬里,故人長絕。
易水蕭蕭西風冷,滿座衣冠似雪。
正壯士、悲歌未徹。
啼鳥還知如許恨,料不啼清淚長啼血。
誰共我,醉明月。
更那堪、鷓鴣聲住,杜鵑聲切。
啼到春歸無尋處,苦恨芳菲都歇。
算未抵、人間離別。
馬上琵琶關塞黑,更長門、翠輦辭金闕。
看燕燕,送歸妾。
將軍百戰身名裂。
向河梁、回頭萬里,故人長絕。
易水蕭蕭西風冷,滿座衣冠似雪。
正壯士、悲歌未徹。
啼鳥還知如許恨,料不啼清淚長啼血。
誰共我,醉明月。
文献直訳
緑樹は鵜(杜鵑)の声を聴く。更に何ぞ堪えん、鴓鴣の声やみ、杜鵑の声切なるに。啼いて春の帰って尋ぬる処無きに至り、苦しく恨むらくは芳菲都(すべ)て歇(や)むを。算(おも)うに未だ抵(あた)らず、人間(じんかん)の離別に。馬上の琵琶関塞暗く、更に長門、翠輦金闕を辞す。燕燕を看る、帰妾を送る。将軍百戦身名裂く。河梁に向かい、頭を回らせば万里、故人長く絶ゆ。易水蕭蕭として西風冷ややかに、満座の衣冠雪の如し。正に壮士、悲歌いまだ徹せず。啼鳥は還(また)知る如き許(ばか)りの恨みを、料(おも)うらくは清涙を啼かずして長(とこし)へに血を啼かん。誰か我と共にする、明月に酔うを。