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千秋歳引
英語詩訳(意訳)
別館には寒々と衣を打つ砧の音、隔絶された城塞には絵模様の角笛が響き渡る。
あまねき秋の気配は、果てしなく広がる大空へと流れ込んでゆく。
東へ急ぐツバメはるか海原を越えて飛び去り、南へ下る雁は砂州の岸辺へと舞い降りる。
楚の霊台を渡る風も、庾信の楼閣を照らす月も、昨日のことのようになつかしい。
どうすることもできない、名誉と利益という世俗の絆に縛られている自分を。
どうすることもできない、情愛のもつれが生む心労に足を取られる自分を。
ああ、かつての風流も今やすべてが無駄に朽ち果ててしまったことが惜しまれる。
むかし徒らに華表に伝説の言葉を刻んだが、いまや秦楼での約束を違えてしまった。
夢が破れ、酔いが覚めたその夜半、ひとりこれらの思いをかみしめている。
あまねき秋の気配は、果てしなく広がる大空へと流れ込んでゆく。
東へ急ぐツバメはるか海原を越えて飛び去り、南へ下る雁は砂州の岸辺へと舞い降りる。
楚の霊台を渡る風も、庾信の楼閣を照らす月も、昨日のことのようになつかしい。
どうすることもできない、名誉と利益という世俗の絆に縛られている自分を。
どうすることもできない、情愛のもつれが生む心労に足を取られる自分を。
ああ、かつての風流も今やすべてが無駄に朽ち果ててしまったことが惜しまれる。
むかし徒らに華表に伝説の言葉を刻んだが、いまや秦楼での約束を違えてしまった。
夢が破れ、酔いが覚めたその夜半、ひとりこれらの思いをかみしめている。
原文・ピンイン
別館寒砧,孤城畫角。
一派秋聲入寥廓。
東歸燕從海上去,南來雁向沙頭落。
楚颱風,庾樓月,宛如昨。
無奈被些名利縛。
無奈被他情擔閣。
可惜風流總閒卻。
當初漫留華表語,而今誤我秦樓約。
夢闌時,酒醒後,思量著。
一派秋聲入寥廓。
東歸燕從海上去,南來雁向沙頭落。
楚颱風,庾樓月,宛如昨。
無奈被些名利縛。
無奈被他情擔閣。
可惜風流總閒卻。
當初漫留華表語,而今誤我秦樓約。
夢闌時,酒醒後,思量著。
文献直訳
別館の冷たい砧、孤城の画角。
一派の秋声が寥廓に入る。
東に帰る燕は海の上を去り、南に来たる雁は沙頭に落つ。
楚台の風、庾楼の月、宛も昨日の如し。
奈何せん、些の名利に縛らるるを。
奈何せん、彼の情の担閣するに。
惜しむらくは風流総て閒却せらるるを。
当初漫ろに華表の語を留め、而今我の秦楼の約を誤る。
夢闌くるの時、酒醒むの後、思量し著く。
一派の秋声が寥廓に入る。
東に帰る燕は海の上を去り、南に来たる雁は沙頭に落つ。
楚台の風、庾楼の月、宛も昨日の如し。
奈何せん、些の名利に縛らるるを。
奈何せん、彼の情の担閣するに。
惜しむらくは風流総て閒却せらるるを。
当初漫ろに華表の語を留め、而今我の秦楼の約を誤る。
夢闌くるの時、酒醒むの後、思量し著く。