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鷓鴣天・渓堂に枕簟の秋意催すに題す
英語詩訳(意訳)
渓堂の竹の枕と敷物には、はや忍び寄る秋の冷気が漂い、
ちぎれた雲が川面に寄り添いながら、夕暮れのなかに収まってゆく。
紅き蓮の花は酔ったかのように互いにもたれかかり、
白き水鳥はもの言わず、ただ秘められた愁いを湛えている。
書物は空しく咄嗟の嘆息を漏らすばかり、
いっそこの世のことは、すべてこれでよしとしよう。
ただ一つの丘や谷でさえも、気高い風流を秘めているのだから。
老いてこのかた、衰えた体力のほどを量るすべもないが、
ただ近ごろは、物見の楼にのぼる気力すらないのを感じるばかりだ。
ちぎれた雲が川面に寄り添いながら、夕暮れのなかに収まってゆく。
紅き蓮の花は酔ったかのように互いにもたれかかり、
白き水鳥はもの言わず、ただ秘められた愁いを湛えている。
書物は空しく咄嗟の嘆息を漏らすばかり、
いっそこの世のことは、すべてこれでよしとしよう。
ただ一つの丘や谷でさえも、気高い風流を秘めているのだから。
老いてこのかた、衰えた体力のほどを量るすべもないが、
ただ近ごろは、物見の楼にのぼる気力すらないのを感じるばかりだ。
原文・ピンイン
枕簟溪堂冷欲秋。
斷雲依水晚來收。
紅蓮相倚渾如醉,白鳥無言定自愁。
書咄咄,且休休。
一丘一壑也風流。
不知筋力衰多少,但覺新來懶上樓。
斷雲依水晚來收。
紅蓮相倚渾如醉,白鳥無言定自愁。
書咄咄,且休休。
一丘一壑也風流。
不知筋力衰多少,但覺新來懶上樓。
文献直訳
渓堂の枕と簟は冷ややかにして秋を欲す。
断雲は水に寄りて晩来収まる。
紅蓮相寄りて渾(すべ)て酔えるが如く、白鳥言無くして定めて自ら愁ふ。
書は咄咄、且(しば)らく休休。
一丘一壑も亦(また)風流なり。
知らず筋力衰へたる事幾何(いくばく)ぞ、但(ただ)覚ゆ新来(しんライ)楼に上るを懶(そこ)うするを。
断雲は水に寄りて晩来収まる。
紅蓮相寄りて渾(すべ)て酔えるが如く、白鳥言無くして定めて自ら愁ふ。
書は咄咄、且(しば)らく休休。
一丘一壑も亦(また)風流なり。
知らず筋力衰へたる事幾何(いくばく)ぞ、但(ただ)覚ゆ新来(しんライ)楼に上るを懶(そこ)うするを。