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長亭怨慢
英語詩訳(意訳)
春の絮花は枝ごとに吹き払われ、
人家の門戸は深い緑に閉ざされる。
夕暮れの帆が乱れ飛ぶ遠い入江の彼方、
旅人の心はどこへ向かえばよいのか。
幾千万の人々の別れを見つめてきた樹よ、
その誰がこの長亭の樹ほどに耐え忍べよう。
もし樹木に人の情愛の苦しみがあれば、
歳月を経てもかくも青々と茂ることはないはずだ。
日はすでに暮れ、
高城は霞み、ただ数々の乱山が見えるのみ。
あの人は去り、忘れられようか、
別れの折に交わした玉の環の誓いを。
なによりも早く帰ってきてほしいと告げられた、
放たれた紅の萼が主を失うのを恐れて。
たとえ并州の名刀を手にしたところで、
断ち切れないこの胸の千すじの別れ悲しみ。
人家の門戸は深い緑に閉ざされる。
夕暮れの帆が乱れ飛ぶ遠い入江の彼方、
旅人の心はどこへ向かえばよいのか。
幾千万の人々の別れを見つめてきた樹よ、
その誰がこの長亭の樹ほどに耐え忍べよう。
もし樹木に人の情愛の苦しみがあれば、
歳月を経てもかくも青々と茂ることはないはずだ。
日はすでに暮れ、
高城は霞み、ただ数々の乱山が見えるのみ。
あの人は去り、忘れられようか、
別れの折に交わした玉の環の誓いを。
なによりも早く帰ってきてほしいと告げられた、
放たれた紅の萼が主を失うのを恐れて。
たとえ并州の名刀を手にしたところで、
断ち切れないこの胸の千すじの別れ悲しみ。
原文・ピンイン
漸吹盡、枝頭香絮。
是處人家,綠深門戶。
遠浦縈迴,暮帆零亂向何許。
閱人多矣,誰得似、長亭樹。
樹若有情時,不會得、青青如此。
日暮。
望高城不見,只見亂山無數。
韋郎去也,怎忘得、玉環分付。
第一是、早早歸來,怕紅萼、無人爲主。
算空有並刀,難翦離愁千縷。
是處人家,綠深門戶。
遠浦縈迴,暮帆零亂向何許。
閱人多矣,誰得似、長亭樹。
樹若有情時,不會得、青青如此。
日暮。
望高城不見,只見亂山無數。
韋郎去也,怎忘得、玉環分付。
第一是、早早歸來,怕紅萼、無人爲主。
算空有並刀,難翦離愁千縷。
文献直訳
次第に吹き尽くす、枝頭の香る絮。到る処の人家、緑は門戸に深し。遠き浦は縈迴し、暮帆は零亂として何れの許に向かう。人を見る事多し、誰か似るを得ん、長亭の樹。樹若し情有る時は、青青たること此の如くならざるべし。日暮る。高城を望みて見えず、只見る乱山無数のるを。韋郎去りぬ、怎か忘れ得ん、玉環の分付を。第一は、早早に帰来し、紅萼の主と為る者無きを恐る。算うれば空しく并刀有るも、離愁の千縷を翦る難し。