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水龍吟・春の行くを惜しむ
英語詩訳(意訳)
夜半の風雨は急に吹き荒れ、
古びた庭の花も、もうほとんど散り尽くしたことであろう。
愁いは重なり極まりに達し、
あてどなく一年間の芳醇な季節を空しく過ごしてしまった。
柳は疲れたように垂れ、花は気怠く萎れ、
青々とした杏や小さな梅の実が、無情にも人の世の悲しみをあざ笑う。
春は長く留まり、美しい花はいつでも見られるものだと思っていたが、
衰えていたのは、ほかでもない我が身の心であったのだ。
振り返れば池の南での過ぎ去った日々よ、
霜のようにおりた白髪の痛ましさに、耐えて思い出すこともできない。
今や残されたのは、ただ花を見送る老いた眼と、
移りゆく時代を嘆く清らかな涙ばかり。
花が痩せ衰えていくのを見るのは恐れないが、
ただ恐ろしいのは、我が身に忍び寄る老年の哀愁そのものである。
紅の花びらが乱れ散るその場所で、
雲を引き止め月を友とし、
酔い潰れるまで酒を酌み交わそうではないか。
古びた庭の花も、もうほとんど散り尽くしたことであろう。
愁いは重なり極まりに達し、
あてどなく一年間の芳醇な季節を空しく過ごしてしまった。
柳は疲れたように垂れ、花は気怠く萎れ、
青々とした杏や小さな梅の実が、無情にも人の世の悲しみをあざ笑う。
春は長く留まり、美しい花はいつでも見られるものだと思っていたが、
衰えていたのは、ほかでもない我が身の心であったのだ。
振り返れば池の南での過ぎ去った日々よ、
霜のようにおりた白髪の痛ましさに、耐えて思い出すこともできない。
今や残されたのは、ただ花を見送る老いた眼と、
移りゆく時代を嘆く清らかな涙ばかり。
花が痩せ衰えていくのを見るのは恐れないが、
ただ恐ろしいのは、我が身に忍び寄る老年の哀愁そのものである。
紅の花びらが乱れ散るその場所で、
雲を引き止め月を友とし、
酔い潰れるまで酒を酌み交わそうではないか。
原文・ピンイン
夜來風雨匆匆,故園定是花無幾。
愁多愁極,等閒孤負,一年芳意。
柳困花慵,杏青梅小,對人容易。
算好春長在,好花長見,元只是、人憔悴。
回首池南舊事。
恨星星、不堪重記。
如今但有,看花老眼,傷時清淚。
不怕逢花瘦,只愁怕、老來風味。
待繁紅亂處,留雲借月,也須拼醉。
愁多愁極,等閒孤負,一年芳意。
柳困花慵,杏青梅小,對人容易。
算好春長在,好花長見,元只是、人憔悴。
回首池南舊事。
恨星星、不堪重記。
如今但有,看花老眼,傷時清淚。
不怕逢花瘦,只愁怕、老來風味。
待繁紅亂處,留雲借月,也須拼醉。
文献直訳
夜来の風雨は匆匆たり、故園定めて是れ花無きこと幾ばくぞ。
愁い多く愁い極まり、等閑に孤負す、一年の芳意。
柳困り花慵く、杏青く梅小さく、人に向かうこと容易し。
算うれば好春は長らく在り、好花は長らく見ゆと、元づから只れ是れ、人憔悴す。
首を回らせば池南の旧事。
恨むらくは星星たるを、重く記すに堪えず。
如今の但だ有るは、花を看る老眼、時に傷む清涙。
花の一面の痩せるに逢うを怖れず、只だ愁い怖る、老いて来たるの風味を。
繁紅の乱るる処を待ち、雲を留め月を借り、亦た須く酔いを拼るべし。
愁い多く愁い極まり、等閑に孤負す、一年の芳意。
柳困り花慵く、杏青く梅小さく、人に向かうこと容易し。
算うれば好春は長らく在り、好花は長らく見ゆと、元づから只れ是れ、人憔悴す。
首を回らせば池南の旧事。
恨むらくは星星たるを、重く記すに堪えず。
如今の但だ有るは、花を看る老眼、時に傷む清涙。
花の一面の痩せるに逢うを怖れず、只だ愁い怖る、老いて来たるの風味を。
繁紅の乱るる処を待ち、雲を留め月を借り、亦た須く酔いを拼るべし。