ブックマーク
To bookmark this poem:
Press Ctrl + D (Windows) or ⌘ + D (Mac).
Press Ctrl + D (Windows) or ⌘ + D (Mac).
満庭芳
英語詩訳(意訳)
春風は巣立ち行く鶯の羽をいたわり、恵みの雨は熟れた梅をふくよかに潤す。
昼下がりの美しき木々は、清らかで円やかな木陰を地に落としていた。
土地は低く山並みは近くに迫り、衣服は湿りがちで、乾かすための香煙がいたずらに費やされる。
人々が静まり返るなか、烏や鳶はのどかに戯れ、
小橋の向こうでは、瑞々しい若葉のせせらぎが水沫を散らす。
欄干に寄り添い、久しく黄蘆や苦竹の茂みを見つめながら、
九江へと漕ぎ出す小舟に身を委ねることを夢想する。
年また年。
まるで社に宿る燕が果てしない海原を漂い、
はるばる高い棟木に身を寄せるかのように。
いまはもう身を案じることなど忘れ果て、
ただひたすら酒杯の近くに身を置こう。
江南の地にやつれ果てた旅の疲れを覚え、
もはや耐えがたいのは、あの慌ただしい管弦の響き。
宴席の傍らに、どうか先ずは竹の敷物と枕を用意してほしい、
酔いに任せて、ただ眠りに落ちることを許しておくれ。
昼下がりの美しき木々は、清らかで円やかな木陰を地に落としていた。
土地は低く山並みは近くに迫り、衣服は湿りがちで、乾かすための香煙がいたずらに費やされる。
人々が静まり返るなか、烏や鳶はのどかに戯れ、
小橋の向こうでは、瑞々しい若葉のせせらぎが水沫を散らす。
欄干に寄り添い、久しく黄蘆や苦竹の茂みを見つめながら、
九江へと漕ぎ出す小舟に身を委ねることを夢想する。
年また年。
まるで社に宿る燕が果てしない海原を漂い、
はるばる高い棟木に身を寄せるかのように。
いまはもう身を案じることなど忘れ果て、
ただひたすら酒杯の近くに身を置こう。
江南の地にやつれ果てた旅の疲れを覚え、
もはや耐えがたいのは、あの慌ただしい管弦の響き。
宴席の傍らに、どうか先ずは竹の敷物と枕を用意してほしい、
酔いに任せて、ただ眠りに落ちることを許しておくれ。
原文・ピンイン
風老鶯雛,雨肥梅子,午陰嘉樹清圓。
地卑山近,衣潤費壚煙。
人靜烏鳶自樂,小橋外、新綠濺濺。
憑欄久,黃蘆苦竹,擬泛九江船。
年年。
如社燕,飄流瀚海,來寄修椽。
且莫思身外,長近尊前。
憔悴江南倦客,不堪聽、急管繁弦。
歌筵畔,先安簟枕,容我醉時眠。
地卑山近,衣潤費壚煙。
人靜烏鳶自樂,小橋外、新綠濺濺。
憑欄久,黃蘆苦竹,擬泛九江船。
年年。
如社燕,飄流瀚海,來寄修椽。
且莫思身外,長近尊前。
憔悴江南倦客,不堪聽、急管繁弦。
歌筵畔,先安簟枕,容我醉時眠。
文献直訳
風が鶯の雛を老いさせ、雨が梅の実を肥えさせ、昼陰の美しき木々は清く円なり。
地は低く山は近く、衣は湿りて炉煙に費やす。
人は静まり烏鳶は自ら楽し気、小橋の外、新緑が浅々と跳ねる。
欄干に長く寄り添えば、黄蘆と苦竹、九江の船に浮かばんことを擬す。
年年。
社の燕のごとく、瀚海を漂流し、高き棟木に寄らんと来たる。
しばらく身外のことを思わず、常に尊前に親しめ。
憔悴せる江南の倦める客、急管と繁弦を聞くに堪えず。
歌筵の畔、まず簟枕を安んじ、我をして酔いし時に眠らしめよ。
地は低く山は近く、衣は湿りて炉煙に費やす。
人は静まり烏鳶は自ら楽し気、小橋の外、新緑が浅々と跳ねる。
欄干に長く寄り添えば、黄蘆と苦竹、九江の船に浮かばんことを擬す。
年年。
社の燕のごとく、瀚海を漂流し、高き棟木に寄らんと来たる。
しばらく身外のことを思わず、常に尊前に親しめ。
憔悴せる江南の倦める客、急管と繁弦を聞くに堪えず。
歌筵の畔、まず簟枕を安んじ、我をして酔いし時に眠らしめよ。