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八声甘州
英語詩訳(意訳)
蕭々たる夕暮れの雨が江の空を濡らし、冴えわたる秋気を清める。
霜風は冷たく吹きすさび、国境の川々は寒々と荒れ果て、夕陽がわびしい楼閣を照らす。
どこも彼も紅葉は衰え緑はしぼみ、ものみなの華やかさは移りゆく。
ただ長江の水だけが、無言のまま東へと流れていく。
いたいたしくも高みに登って遠方を望めば、はるかな故郷にかかる霧、帰郷の思いは抑えがたい。
嘆くべきはこの数年の足取り、何のゆえにこうまでも旅に長居してしまったのか。
思えばあの人が化粧楼から遠くを眺め、地平の帆影を帰る舟かと幾たび見誤ったことか。
彼女がどうして知ってくれようか、私が欄干に寄りすがり、凍てつく愁いに沈んでいるこの姿を。
霜風は冷たく吹きすさび、国境の川々は寒々と荒れ果て、夕陽がわびしい楼閣を照らす。
どこも彼も紅葉は衰え緑はしぼみ、ものみなの華やかさは移りゆく。
ただ長江の水だけが、無言のまま東へと流れていく。
いたいたしくも高みに登って遠方を望めば、はるかな故郷にかかる霧、帰郷の思いは抑えがたい。
嘆くべきはこの数年の足取り、何のゆえにこうまでも旅に長居してしまったのか。
思えばあの人が化粧楼から遠くを眺め、地平の帆影を帰る舟かと幾たび見誤ったことか。
彼女がどうして知ってくれようか、私が欄干に寄りすがり、凍てつく愁いに沈んでいるこの姿を。
原文・ピンイン
對瀟瀟、暮雨灑江天,一番洗清秋。
漸霜風悽慘,關河冷落,殘照當樓。
是處紅衰翠減,苒苒物華休。
惟有長江水,無語東流。
不忍登高臨遠,望故鄉渺邈,歸思難收。
嘆年來蹤跡,何事苦淹留。
想佳人、妝樓望,誤幾回、天際識歸舟。
爭知我、倚闌干處,正恁凝愁。
漸霜風悽慘,關河冷落,殘照當樓。
是處紅衰翠減,苒苒物華休。
惟有長江水,無語東流。
不忍登高臨遠,望故鄉渺邈,歸思難收。
嘆年來蹤跡,何事苦淹留。
想佳人、妝樓望,誤幾回、天際識歸舟。
爭知我、倚闌干處,正恁凝愁。
文献直訳
蕭々たるに対して、暮雨は江天にそそぎ、一番清秋を洗い清む。
漸く霜風は凄惨にして、関河は冷落し、残照は楼に当たる。
是処紅は衰え翠は減じ、苒々として物華休す。
唯だ長江の水有り、語ること無く東に流る。
高きに登り遠くを臨むに忍びず、故郷の渺漠たるを望み、帰思収め難し。
嘆ずらくは年来の踪跡、何事ぞ苦づ淹留するを。
想うらくは佳人、妝楼に望み、幾たびか誤る、天際に帰舟を識るを。
争ぞ知らん我が、欄干に倚る処、正に恁(かく)の如く愁いに凝るを。
漸く霜風は凄惨にして、関河は冷落し、残照は楼に当たる。
是処紅は衰え翠は減じ、苒々として物華休す。
唯だ長江の水有り、語ること無く東に流る。
高きに登り遠くを臨むに忍びず、故郷の渺漠たるを望み、帰思収め難し。
嘆ずらくは年来の踪跡、何事ぞ苦づ淹留するを。
想うらくは佳人、妝楼に望み、幾たびか誤る、天際に帰舟を識るを。
争ぞ知らん我が、欄干に倚る処、正に恁(かく)の如く愁いに凝るを。