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霓裳中序第一
英語詩訳(意訳)
亭の高台より見渡せば、眼界は果てしなく遥か。
川面に散り敷く紅蓮の葉、わが帰郷の道は閉ざされたまま。
病む身にはもはや気力もなく、
夏の白扇は仕舞われ、薄き羅の衣も寒く纏う。
移ろう光陰は、隙間を過ぐる馬の如し。
梁の上の双燕は旅人の如く、嘆息を誘うのみ。
あの人は今いずこに在るのか。
垂れたる簾の向こう、淡き月影が宛ら面影を映し出す。
幽寂たる静寂。
壁を這う秋の蟋蟀の鳴き声。
庾信の如き断腸の清愁が、胸中に深く織り重なる。
過ぎし日の若き放浪の旅を深く追憶すれば、
関山の笛の音、柳陰の盛り場。
散り落ちた紅の花びらは音信をも絶ち、
暗き水はせせらぎ、青々と緑を湛えて流れる。
流浪の旅は長く続き、今の我にいかなる望みが残されよう。
ただ酒場の片隅に、泥酔して臥すほかはないのだ。
川面に散り敷く紅蓮の葉、わが帰郷の道は閉ざされたまま。
病む身にはもはや気力もなく、
夏の白扇は仕舞われ、薄き羅の衣も寒く纏う。
移ろう光陰は、隙間を過ぐる馬の如し。
梁の上の双燕は旅人の如く、嘆息を誘うのみ。
あの人は今いずこに在るのか。
垂れたる簾の向こう、淡き月影が宛ら面影を映し出す。
幽寂たる静寂。
壁を這う秋の蟋蟀の鳴き声。
庾信の如き断腸の清愁が、胸中に深く織り重なる。
過ぎし日の若き放浪の旅を深く追憶すれば、
関山の笛の音、柳陰の盛り場。
散り落ちた紅の花びらは音信をも絶ち、
暗き水はせせらぎ、青々と緑を湛えて流れる。
流浪の旅は長く続き、今の我にいかなる望みが残されよう。
ただ酒場の片隅に、泥酔して臥すほかはないのだ。
原文・ピンイン
亭皋正望極。
亂落江蓮歸未得。
多病卻無氣力。
況紈扇漸疏,羅衣初縈。
流光過隙。
嘆杏梁、雙燕如客。
人何在,一簾淡月,彷彿照顏色。
幽寂。
亂蛩吟壁。
動庾信、清愁似織。
沈思年少浪跡。
笛裏關山,柳下坊陌。
墜紅無信息。
漫暗水,涓涓溜碧。
漂零久,而今何意,醉臥酒壚側。
亂落江蓮歸未得。
多病卻無氣力。
況紈扇漸疏,羅衣初縈。
流光過隙。
嘆杏梁、雙燕如客。
人何在,一簾淡月,彷彿照顏色。
幽寂。
亂蛩吟壁。
動庾信、清愁似織。
沈思年少浪跡。
笛裏關山,柳下坊陌。
墜紅無信息。
漫暗水,涓涓溜碧。
漂零久,而今何意,醉臥酒壚側。
文献直訳
亭の岡に正に望み窮まりたり。
乱れ落つる江の蓮に帰り得ず。
多病かえって気力無し。
況んや紈扇は漸く疎になり、羅衣は初めめて縈(めぐ)る。
流光は隙を過ぐ。
嘆ず、杏梁の双燕の客の如きを。
人は何れの所に在る、一簾の淡月、彷彿として顔色を照らす。
幽寂。
乱蛩壁に吟ず。
庾信を動かす、清愁は織れるが如し。
深思す、年少の浪跡。
笛裏の関山、柳下の坊陌。
墜紅に信息無し。
漫ろに暗水、涓涓として緑を溜む。
漂零すること久し、而今何れの意ぞ、酔いて酒壚の側に臥す。
乱れ落つる江の蓮に帰り得ず。
多病かえって気力無し。
況んや紈扇は漸く疎になり、羅衣は初めめて縈(めぐ)る。
流光は隙を過ぐ。
嘆ず、杏梁の双燕の客の如きを。
人は何れの所に在る、一簾の淡月、彷彿として顔色を照らす。
幽寂。
乱蛩壁に吟ず。
庾信を動かす、清愁は織れるが如し。
深思す、年少の浪跡。
笛裏の関山、柳下の坊陌。
墜紅に信息無し。
漫ろに暗水、涓涓として緑を溜む。
漂零すること久し、而今何れの意ぞ、酔いて酒壚の側に臥す。