ブックマーク
To bookmark this poem:
Press Ctrl + D (Windows) or ⌘ + D (Mac).
Press Ctrl + D (Windows) or ⌘ + D (Mac).
石州引・石州慢
英語詩訳(意訳)
薄雨がそぼ降り、初春の寒さが身に染みて、
斜陽が晴れわたる空に戯れかかるころ、
春の気配は空しく果てしなく広がる。
長亭のほとり、柳の糸は黄金色に絡み合い、
旅人が先を争うように別れの枝を折ったあの場所。
水面には霧が横たわり、ねぐらへ急ぐ烏の影を映し出し、
東風が北国の残雪をすべて吹き払っていく。
思い起せば初めてこの地を訪れた時も、
ちょうど今のような季節であった。
そしていま、まさに旅立とうとしている。
彩られた楼閣では美酒が酌まれ、
紅の涙と澄んだ歌声のなかで、
宴はたちまち痛切な別離へと変わる。
月日はすでに流れ去り、
便りも途絶えて音信は遥か遠い。
我が心の狭間にどれほどの愁いが宿るか、
君に測ることができるだろうか。
それは開かぬ芭蕉の葉のようであり、固く結ばれた丁香のつぼみのようである。
むなしく天の果てへと目を凝らせば、
風も月も、疲れ果てた私とともに倦んでいる。
斜陽が晴れわたる空に戯れかかるころ、
春の気配は空しく果てしなく広がる。
長亭のほとり、柳の糸は黄金色に絡み合い、
旅人が先を争うように別れの枝を折ったあの場所。
水面には霧が横たわり、ねぐらへ急ぐ烏の影を映し出し、
東風が北国の残雪をすべて吹き払っていく。
思い起せば初めてこの地を訪れた時も、
ちょうど今のような季節であった。
そしていま、まさに旅立とうとしている。
彩られた楼閣では美酒が酌まれ、
紅の涙と澄んだ歌声のなかで、
宴はたちまち痛切な別離へと変わる。
月日はすでに流れ去り、
便りも途絶えて音信は遥か遠い。
我が心の狭間にどれほどの愁いが宿るか、
君に測ることができるだろうか。
それは開かぬ芭蕉の葉のようであり、固く結ばれた丁香のつぼみのようである。
むなしく天の果てへと目を凝らせば、
風も月も、疲れ果てた私とともに倦んでいる。
原文・ピンイン
薄雨初寒,斜照弄晴,春意空闊。
長亭柳色纏黃,遠客一枝先折。
煙橫水際,映帶幾點歸鴉,東風銷盡龍沙雪。
還記初關來,恰而今時節。
將發。
畫樓芳酒,紅淚清歌,頓成清別。
已是經年,杳杳音塵多絕。
欲知方寸,共有幾許清愁,芭蕉不展丁香結。
枉望斷天涯,兩厭厭風月。
長亭柳色纏黃,遠客一枝先折。
煙橫水際,映帶幾點歸鴉,東風銷盡龍沙雪。
還記初關來,恰而今時節。
將發。
畫樓芳酒,紅淚清歌,頓成清別。
已是經年,杳杳音塵多絕。
欲知方寸,共有幾許清愁,芭蕉不展丁香結。
枉望斷天涯,兩厭厭風月。
文献直訳
薄い雨と初めの寒さ、斜めの日の光が晴れ間を戯れ、春の意気は空しく広漠としている。
長亭の柳の色は黄色に絡み、遠くの旅人がまず一枝を折り取る。
もやが水際に横たわり、数点の帰る烏を映し出し、東風が竜沙の雪をすっかり消し去る。
思い出すのは初めてこの関を通り過ぎた時、ちょうど今のような季節だった。
まさに発とうとしている。
描かれた楼閣の芳しい酒、赤い涙と清らかな歌が、たちまち切ない別れとなる。
すでに年が経ち、音信は遠く隔たって多く途絶えている。
知りたいのだ、この方寸の心に、一体どれほどの清らかな愁いがあるのかを。芭蕉は開かず、丁香は結ばれている。
むなしく天涯の果てを望み断てば、風と月はともに疲れ果てている。
長亭の柳の色は黄色に絡み、遠くの旅人がまず一枝を折り取る。
もやが水際に横たわり、数点の帰る烏を映し出し、東風が竜沙の雪をすっかり消し去る。
思い出すのは初めてこの関を通り過ぎた時、ちょうど今のような季節だった。
まさに発とうとしている。
描かれた楼閣の芳しい酒、赤い涙と清らかな歌が、たちまち切ない別れとなる。
すでに年が経ち、音信は遠く隔たって多く途絶えている。
知りたいのだ、この方寸の心に、一体どれほどの清らかな愁いがあるのかを。芭蕉は開かず、丁香は結ばれている。
むなしく天涯の果てを望み断てば、風と月はともに疲れ果てている。