ブックマーク
To bookmark this poem:
Press Ctrl + D (Windows) or ⌘ + D (Mac).
Press Ctrl + D (Windows) or ⌘ + D (Mac).
大有・戯馬台前
英語詩訳(意訳)
戯馬台の前、花摘みの籬の辺り、
問う我は、今年もまた重陽節を迎えたのかと。
ようやくに帰り来れば、南山の青き色はいにしえのまま。
なれど昨夜、簾の内で風雨の音を聴きつつ、
往年の高き処へ登り遊んだ時節とは、何もかもが異なっていた。
我が胸中には宋玉の深い憂いが満ち、
身はやせ衰えた若き衛郎のようだ。
紅の茱萸を帯びたところで、空しく酒に対面するのみ。
遠くから響く砧の音が微かな寒さを呼び起こし、
ひそやかに薄絹の袖を冷やしていく。
秋もすでに尽きかけ、あたり一面は枯れた蓮と衰えた柳。
強い風に傾いた帽子をむりやり正しながら、
かつて天涯の果てで思い悩んだように、ふと頭をかく。
故郷の蓴菜とスズキの味わいを、何度思い返したことか、
秋霜が降り、雁が飛び去るこの季節のなかにあって。
問う我は、今年もまた重陽節を迎えたのかと。
ようやくに帰り来れば、南山の青き色はいにしえのまま。
なれど昨夜、簾の内で風雨の音を聴きつつ、
往年の高き処へ登り遊んだ時節とは、何もかもが異なっていた。
我が胸中には宋玉の深い憂いが満ち、
身はやせ衰えた若き衛郎のようだ。
紅の茱萸を帯びたところで、空しく酒に対面するのみ。
遠くから響く砧の音が微かな寒さを呼び起こし、
ひそやかに薄絹の袖を冷やしていく。
秋もすでに尽きかけ、あたり一面は枯れた蓮と衰えた柳。
強い風に傾いた帽子をむりやり正しながら、
かつて天涯の果てで思い悩んだように、ふと頭をかく。
故郷の蓴菜とスズキの味わいを、何度思い返したことか、
秋霜が降り、雁が飛び去るこの季節のなかにあって。
原文・ピンイン
戲馬臺前,採花籬下,問歲華、還是重九。
恰歸來、南山翠色依舊。
簾櫳昨夜聽風雨,都不似、登歸時候。
一片宋玉情懷,十分衛郎清瘦。
紅萸佩、空對酒。
砧杆動微寒,暗欺羅袖。
秋已無多,早是敗荷衰柳。
強整帽檐側,曾經向、天涯搔首。
幾回憶、故國蓴鱸,霜前雁後。
恰歸來、南山翠色依舊。
簾櫳昨夜聽風雨,都不似、登歸時候。
一片宋玉情懷,十分衛郎清瘦。
紅萸佩、空對酒。
砧杆動微寒,暗欺羅袖。
秋已無多,早是敗荷衰柳。
強整帽檐側,曾經向、天涯搔首。
幾回憶、故國蓴鱸,霜前雁後。
文献直訳
戯馬台の前、採花の籬の下、歳華を問う、還是れ重九か。
恰も帰り来たる、南山の翠色依旧たり。
簾櫳昨夜風雨を聴き、都て似ず、帰る時節に登るに。
一片の宋玉の情懐、十分の衛郎の清痩。
紅萸を佩びて、空しく酒に対す。
砧杆微寒を動かし、暗に羅袖を欺く。
秋已に多からず、早くも是れ敗荷衰柳なり。
強いて帽檐の側るを整ふ、曾て向ふ、天涯に首を掻きしこと。
幾回か憶ふ、故国の蓴鱸、霜前雁後。
恰も帰り来たる、南山の翠色依旧たり。
簾櫳昨夜風雨を聴き、都て似ず、帰る時節に登るに。
一片の宋玉の情懐、十分の衛郎の清痩。
紅萸を佩びて、空しく酒に対す。
砧杆微寒を動かし、暗に羅袖を欺く。
秋已に多からず、早くも是れ敗荷衰柳なり。
強いて帽檐の側るを整ふ、曾て向ふ、天涯に首を掻きしこと。
幾回か憶ふ、故国の蓴鱸、霜前雁後。