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瑞鶴仙・臉霞紅印枕
英語詩訳(意訳)
頬の紅潮が枕に赤き印を残し、
目覚めたる髪の冠はまだ乱れたり。
屏風の陰、香の炭火もすでに冷え、
眉の山は翠をひそめ、涙は白粉に散る。
奥深き広間にて、昼の長さは果てしなし。
燕は風の簾と露の井戸の間を交わり飛び、
思慕の情を語るべき人もなきまま、
日ごとに帯は細くなりゆく。
ふたたび過去を回想する。
消えゆく灯火、赤き帳、薄月の紗の窓、
あの日の景色はすでに遠い。
雲雨の夢を結ぶ陽台の道は遥か遠く、
まどろみの夢もあてにならない。
彼が帰らば、まず花の梢を指し示して眺めさせ、
心に誓った契りを細やかに問い詰めん。
ぐずぐずと過ごすうちに青春は過ぎ去り、
いかにして心の平穏を得られようかと。
目覚めたる髪の冠はまだ乱れたり。
屏風の陰、香の炭火もすでに冷え、
眉の山は翠をひそめ、涙は白粉に散る。
奥深き広間にて、昼の長さは果てしなし。
燕は風の簾と露の井戸の間を交わり飛び、
思慕の情を語るべき人もなきまま、
日ごとに帯は細くなりゆく。
ふたたび過去を回想する。
消えゆく灯火、赤き帳、薄月の紗の窓、
あの日の景色はすでに遠い。
雲雨の夢を結ぶ陽台の道は遥か遠く、
まどろみの夢もあてにならない。
彼が帰らば、まず花の梢を指し示して眺めさせ、
心に誓った契りを細やかに問い詰めん。
ぐずぐずと過ごすうちに青春は過ぎ去り、
いかにして心の平穏を得られようかと。
原文・ピンイン
臉霞紅印枕。
睡覺來、冠兒還是不整。
屏間麝煤冷。
但眉峯壓翠,淚珠彈粉。
堂深晝永。
燕交飛、風簾露井。
恨無人,與說相思,近日帶圍寬盡。
重省。
殘燈朱幌,淡月紗窗,那時風景。
陽臺路迥。
雲雨夢,便無準。
待歸來,先指花梢教看,卻把心期細問。
問因循、過了青春,怎生意穩。
睡覺來、冠兒還是不整。
屏間麝煤冷。
但眉峯壓翠,淚珠彈粉。
堂深晝永。
燕交飛、風簾露井。
恨無人,與說相思,近日帶圍寬盡。
重省。
殘燈朱幌,淡月紗窗,那時風景。
陽臺路迥。
雲雨夢,便無準。
待歸來,先指花梢教看,卻把心期細問。
問因循、過了青春,怎生意穩。
文献直訳
顔の霞の如き赤さは紅く枕に印す。
目覚め来たる、冠兒は還だ整はず。
屏間の麝煤冷たし。
但だ眉峯は翠を圧し、涙珠は粉を弾く。
堂深くして昼長し。
燕は交わり飛び、風の簾、露の井。
恨むらくは人の無く、相思を語るに、近日、帯の囲いすっかり緩みたるを。
重ねて省みる。
残燈朱幌、淡月紗窗、其の時の風景。
陽台の路迥なり。
雲雨の夢、便ち準拠無し。
帰来を待ち、先ず花梢を指して看るを教へ、却て心期を把りて細かに問はん。
問ふ因循、青春を過ぎて、どうして生の意味が穏やかであらうか。
目覚め来たる、冠兒は還だ整はず。
屏間の麝煤冷たし。
但だ眉峯は翠を圧し、涙珠は粉を弾く。
堂深くして昼長し。
燕は交わり飛び、風の簾、露の井。
恨むらくは人の無く、相思を語るに、近日、帯の囲いすっかり緩みたるを。
重ねて省みる。
残燈朱幌、淡月紗窗、其の時の風景。
陽台の路迥なり。
雲雨の夢、便ち準拠無し。
帰来を待ち、先ず花梢を指して看るを教へ、却て心期を把りて細かに問はん。
問ふ因循、青春を過ぎて、どうして生の意味が穏やかであらうか。