ブックマーク
To bookmark this poem:
Press Ctrl + D (Windows) or ⌘ + D (Mac).
Press Ctrl + D (Windows) or ⌘ + D (Mac).
長亭怨慢・東皋を過ぎて懐う
英語詩訳(意訳)
独り小舟を浮かべて、東の野辺を過ぎゆけば、
なおも偲ばるるあの日のことよ、青葉陰る閉ざされた門。
苔むす階段に残る下駄の歯跡、絹の袖の酒のシミ――
過ぎ去りし日々は果てしなく、今はただ空しき愁いのみ。
草むした秋の庭園に、かつての足跡を求めて彷徨う。
ともに花を愛でようと誓いし友は、別れにしより、
風に散り雲に離れるごとく、四散して行方もしらず。
はるかなる水よ。
流れる水のその外に、さらに険しき山々が遠く重なると、誰が知ったことぞ。
天の涯の夢はあまりにも短く、
彫り物のある窓や欄干のことも、すでに彼らは忘れてしまったか。
夕日は衰えゆき、私は老いゆく大樹の幹をなでる。
残された幾弁かの紅い花びらだけが、
今なお西園の物寂しき哀切を知っている。
なおも偲ばるるあの日のことよ、青葉陰る閉ざされた門。
苔むす階段に残る下駄の歯跡、絹の袖の酒のシミ――
過ぎ去りし日々は果てしなく、今はただ空しき愁いのみ。
草むした秋の庭園に、かつての足跡を求めて彷徨う。
ともに花を愛でようと誓いし友は、別れにしより、
風に散り雲に離れるごとく、四散して行方もしらず。
はるかなる水よ。
流れる水のその外に、さらに険しき山々が遠く重なると、誰が知ったことぞ。
天の涯の夢はあまりにも短く、
彫り物のある窓や欄干のことも、すでに彼らは忘れてしまったか。
夕日は衰えゆき、私は老いゆく大樹の幹をなでる。
残された幾弁かの紅い花びらだけが、
今なお西園の物寂しき哀切を知っている。
原文・ピンイン
泛孤艇、東皋過遍。
尚記當日,綠陰門掩。
屐齒莓階,酒痕羅袖事何限。
欲尋前跡,空惆悵、成秋苑。
自約賞花人,別後總、風流雲散。
水遠。
怎知流水外,卻是亂山尤遠。
天涯夢短。
想忘了、綺疏雕檻。
望不盡、苒苒斜陽,撫喬木、年華將晚。
但數點紅英,猶識西園悽婉。
尚記當日,綠陰門掩。
屐齒莓階,酒痕羅袖事何限。
欲尋前跡,空惆悵、成秋苑。
自約賞花人,別後總、風流雲散。
水遠。
怎知流水外,卻是亂山尤遠。
天涯夢短。
想忘了、綺疏雕檻。
望不盡、苒苒斜陽,撫喬木、年華將晚。
但數點紅英,猶識西園悽婉。
文献直訳
孤舟を浮かべ、東皋をくまなく過ぎる。今なお記す、当日、緑陰の門は閉ざされていた。屐の歯は莓の階に、酒痕は羅袖に、事何ぞ限らん。前の跡を尋ねんと欲し、空しく惆悵して、秋の苑と成る。自ら約す花の人は、別れて後総て、風流雲散す。水遠し。怎んぞ知らん流水の外、却て是れ乱山尤も遠きを。天涯夢短し。想うらくは忘れたるか、綺疏に雕檻。望めども尽きず、苒苒たる斜陽、喬木を撫で、年華将に晩れなんとす。但だ数点の紅英、猶ほ西園の悽婉を知る。