ブックマーク
To bookmark this poem:
Press Ctrl + D (Windows) or ⌘ + D (Mac).
Press Ctrl + D (Windows) or ⌘ + D (Mac).
廬山謠寄盧侍御虛舟
英語詩訳(意訳)
我はもと楚の狂人と化し、
狂おしき歌を放ちて孔子を嘲笑う。
緑玉の杖を手に、朝まだき黄鶴楼をあとにして、
五嶽の名山を巡り仙人を求めんがため、
いかなる遠きもいとわず、
一生涯、名山に入りて逍遥することを愛す。
見よ、廬山は孤高にして美しく南斗の星の傍らにそびえ、
九重の屏風の如き霧の錦が広がり、
その影は澄みわたる湖の青き深みに映えわたる。
金門の前には二つの峰が長くそそり立ち、
天の銀河は逆さに三つの石橋に架かる。
香炉峰と瀑布は遥かに向き合い、
曲がりくねった崖と重畳たる山嶺は蒼き大空を圧倒する。
翡翠の影と紅の朝焼けは朝日に映えわたり、
鳥すらも飛び越えられぬ呉の空はどこまでも果てしない。
高きに登りて天地の壮大なる眺望に胸を打たれれば、
大いなる長江は茫々と流れ去りて二度と戻らない。
万里の黄雲は秋風に翻り、
九筋に分かれた白波は雪崩のごとく山々を奔流する。
我はこの廬山の歌をうたわんと欲す、
すべての湧き上がる詩情は廬山の霊気より発するのだから。
しばし石鏡を覗き見て我が心を清めれば、
古の謝霊運が歩いた跡には深い青苔が埋もれている。
早くから丹薬を服用して世俗の情念を断ち切り、
琴の調べの三畳のごとく、我が道の修行も今や初めの一歩を成す。
遥か彼方、五彩の雲のただ中に、
手には蓮の花を捧げ持ち、玉京の天帝へと参内する仙人たちを見る。
我はもとより大空の果てでの邂逅を約し、
神仙の徒である盧敖と共に清浄なる宇宙を巡らんことを願うのだ。
狂おしき歌を放ちて孔子を嘲笑う。
緑玉の杖を手に、朝まだき黄鶴楼をあとにして、
五嶽の名山を巡り仙人を求めんがため、
いかなる遠きもいとわず、
一生涯、名山に入りて逍遥することを愛す。
見よ、廬山は孤高にして美しく南斗の星の傍らにそびえ、
九重の屏風の如き霧の錦が広がり、
その影は澄みわたる湖の青き深みに映えわたる。
金門の前には二つの峰が長くそそり立ち、
天の銀河は逆さに三つの石橋に架かる。
香炉峰と瀑布は遥かに向き合い、
曲がりくねった崖と重畳たる山嶺は蒼き大空を圧倒する。
翡翠の影と紅の朝焼けは朝日に映えわたり、
鳥すらも飛び越えられぬ呉の空はどこまでも果てしない。
高きに登りて天地の壮大なる眺望に胸を打たれれば、
大いなる長江は茫々と流れ去りて二度と戻らない。
万里の黄雲は秋風に翻り、
九筋に分かれた白波は雪崩のごとく山々を奔流する。
我はこの廬山の歌をうたわんと欲す、
すべての湧き上がる詩情は廬山の霊気より発するのだから。
しばし石鏡を覗き見て我が心を清めれば、
古の謝霊運が歩いた跡には深い青苔が埋もれている。
早くから丹薬を服用して世俗の情念を断ち切り、
琴の調べの三畳のごとく、我が道の修行も今や初めの一歩を成す。
遥か彼方、五彩の雲のただ中に、
手には蓮の花を捧げ持ち、玉京の天帝へと参内する仙人たちを見る。
我はもとより大空の果てでの邂逅を約し、
神仙の徒である盧敖と共に清浄なる宇宙を巡らんことを願うのだ。
原文・ピンイン
我本楚狂人,鳳歌笑孔丘。
手持綠玉杖,朝別黃鶴樓。
五嶽尋仙不辭遠,一生好入名山遊。
廬山秀出南鬥傍,屏風九疊雲錦張,影落明湖青黛光。
金闕前開二峯長,銀河倒掛三石樑。
香爐瀑布遙相望,迴厓沓嶂凌蒼蒼。
翠影紅霞映朝日,鳥飛不到吳天長。
登高壯觀天地間,大江茫茫去不還。
黃雲萬裏動風色,白波九道流雪山。
好爲廬山謠,興因廬山發。
閑窺石鏡清我心,謝公行處蒼苔沒。
早服還丹無世情,琴心三疊道初成。
遙見仙人綵雲裏,手把芙蓉朝玉京。
先期汗漫九垓上,願接盧敖遊太清。
手持綠玉杖,朝別黃鶴樓。
五嶽尋仙不辭遠,一生好入名山遊。
廬山秀出南鬥傍,屏風九疊雲錦張,影落明湖青黛光。
金闕前開二峯長,銀河倒掛三石樑。
香爐瀑布遙相望,迴厓沓嶂凌蒼蒼。
翠影紅霞映朝日,鳥飛不到吳天長。
登高壯觀天地間,大江茫茫去不還。
黃雲萬裏動風色,白波九道流雪山。
好爲廬山謠,興因廬山發。
閑窺石鏡清我心,謝公行處蒼苔沒。
早服還丹無世情,琴心三疊道初成。
遙見仙人綵雲裏,手把芙蓉朝玉京。
先期汗漫九垓上,願接盧敖遊太清。
文献直訳
我は本と楚の狂人、鳳歌して孔丘を笑ふ。
手には緑玉の杖を持ち、朝に黄鶴楼を別る。
五嶽に仙を尋ねて遠きを辞せず、一生好んで名山に入りて遊ぶ。
廬山は秀でて南斗の傍らに出づ、屏風の九畳雲錦張り、影は明湖の青黛の光に落つ。
金闕の前に関ひて二峯長く、銀河倒れて三石の梁を掛く。
香爐の瀑布遥かに相見、迴崖沓嶂は蒼蒼を凌ぐ。
翠影紅霞は朝日に映じ、鳥も飛びて到らず呉天長し。
高に登りて天地の間に壮観す、大江茫茫として去りて還らず。
黄雲万裏風色を動き、白波九道雪山を流る。
好んで廬山の人を作す、興は廬山に因りて発す。
閑に石鏡を覗きて我が心を清くし、謝公の行ける処蒼苔没す。
早く還丹を服して世情無く、琴心三疊して道初めて成る。
遥かに見る仙人の彩雲の裏、手には芙蓉を把りて玉京に朝す。
先期す汗漫たる九垓の上、願いくは盧敖に接して太清に遊ばんことを。
手には緑玉の杖を持ち、朝に黄鶴楼を別る。
五嶽に仙を尋ねて遠きを辞せず、一生好んで名山に入りて遊ぶ。
廬山は秀でて南斗の傍らに出づ、屏風の九畳雲錦張り、影は明湖の青黛の光に落つ。
金闕の前に関ひて二峯長く、銀河倒れて三石の梁を掛く。
香爐の瀑布遥かに相見、迴崖沓嶂は蒼蒼を凌ぐ。
翠影紅霞は朝日に映じ、鳥も飛びて到らず呉天長し。
高に登りて天地の間に壮観す、大江茫茫として去りて還らず。
黄雲万裏風色を動き、白波九道雪山を流る。
好んで廬山の人を作す、興は廬山に因りて発す。
閑に石鏡を覗きて我が心を清くし、謝公の行ける処蒼苔没す。
早く還丹を服して世情無く、琴心三疊して道初めて成る。
遥かに見る仙人の彩雲の裏、手には芙蓉を把りて玉京に朝す。
先期す汗漫たる九垓の上、願いくは盧敖に接して太清に遊ばんことを。